患者様に安全で質の高い医療を提供することを目標に、推進する組織体制の確立・医療安全に関する職員の意識啓発することに日々取り組んでいます。患者様に寄り添う医療と看護を目指し日々努力して行きたいと考えています。
2008年より医療安全管理者を専従として配置し、2011年より医療安全管理室を設置しています。
医療安全管理室は室長である副院長をはじめ、病院全体の医療安全を担う医療安全管理者である看護師、感染管理を担当する認定看護師、医療機器の安全管理を担当する臨床工学技士、医薬品の安全管理を担当する薬剤師、事務職員など他職種で構成されています。院内の医療安全の確保と、院内感染の防止の為の活動を組織的に取り組んでおります。
現在当院では、患者様に安全な医療を提供するために日々努力を行っています。事故には至らず、未然に防げたケースやヒヤリとしたケース、間違って行われたケースなどに関して報告制度を設けています。報告された事例から、分析を行い、対策等を考え、再発防止に努めています。
エラーや医薬品・医療器具の不具合が見られたが、患者には実施されなかった
レベル0に状況だが、実施されれば「レベル4~5」が予想される。
患者への実害はなかった(何らかの影響を与えた可能性は否定できない)
処置や治療は行わなかった(患者観察の強化、バイタルサインの軽度変化、安全確認のための検査などの必要性は生じた)
簡単な処置や治療を要した(皮膚の縫合、鎮痛剤の投与など)
濃厚な処置や治療を要した(バイタルサインの高度変化、人工呼吸器の装着、手術、入院日数の延長、外来患者の入院、骨折など)
永続的な障害や後遺症が残ったが、有意な機能障害や美容上の問題は伴わない
永続的な障害や後遺症が残り、有意な機能障害や美容上の問題を伴う
死亡(原疾患の自然経過によるものを除く)
事故報告書は数が少なければよいと言うことではなく、自分たちの提供した医療に、真摯に向き合い、検討して行くことが重要と考えています。また、事故発生に対しては、個人の問題と考えるよりは組織としてシステム的に改善や対応策を念頭において検討して行く事が必須と考え、取り組んでいます。
職員の安全に対する意識、安全に業務を遂行するための技術やチームの一員としての意識向上を図るために研修を行っています。また、委員会においては安全ラウンドを行い危険予知の視点から改善につなげています。