G-TES
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G-TES

G-TES

当院では、2021年8月からG-TESを導入しました。
G-TESは、B-SES※(ベルト電極式骨格筋電気刺激法)を搭載した機器で、有酸素運動から筋トレまで、患者様の状態に合わせてベッドに寝た状態でも安全に運動が行えます。
※B-SES…腰・膝・足首に特殊なベルトを装着し電気刺激を与えることで、筋力増強を図る治療法です。

以下①~⑧の方に有効な治療方法とされています。
①動悸や呼吸困難を伴った重度の循環器・呼吸器疾患の方
②ICU(集中治療室)での鎮静状態で筋力低下が進行してしまう方
③骨折による手術後で関節に体重がかけられない方
④起立性低血圧(立ち眩み)で、起きていられない方
⑤麻痺や寝たきりで筋力低下や、自力で手足を動かせない方
⑥痛み、意識がはっきりしないことなどにより手足が動かせない方
⑦透析中に運動を行いたい方
⑧運動に対する意識が低下した方

高齢で筋力が低下されたフレイル・サルコペディアの方で、膝や腰などの痛みにより、重りを使用した筋力強化訓練が困難な患者様も少なくありません。G-TESは、寝ている状態で痛みの増強なく筋力強化ができ、より患者様の身体機能の改善に大きく寄与しています。心血管疾患のみならず、運動器や廃用症候群、脳血管疾患など幅広い疾患の患者様にお使いいただけます。

※自験例
※撮影の許可は得ています

実施強度は以下の二つがあります。

廃用モード

筋力低下を予防したい患者様に対し、高振動数の刺激(筋収縮)と休憩を繰り返し、筋力増強を図ります。

代謝モード

有酸素運動など歩行しているときのような低振動数の刺激(筋収縮)で、持久力の維持が出来るようにほぼ休憩なしで刺激の入力をしていきます。

G-TES学習会

G-TESを必要とする多くの患者様に円滑に提供していけるようリハビリスタッフで、学習会を行いました。機器の使用方法や効果を学び、実際に装着して体験しました。廃用モードでは装着した部位の周囲の筋肉が一定のテンポで動いているような感覚、代謝モードでは寝た状態でも運動しているような、じんわりと汗がかいてくる感覚があります。私はふくらはぎを廃用モードで実施しましたが、翌日筋肉痛になりました。この学習会を経て、寝た状態でも筋力の維持・向上のためにG-TESが有効活用できるのではないかと感じました。
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